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| 鶴丸城(別名:鹿児島城)は島津家18代家久によって建立。「人をもって城と成す」という天守閣のない質素な造りであった。明治6年に焼失し、現在は石垣と堀と橋が残るだけである。 |
来年のNHK大河ドラマ「篤姫」の配役が発表され、これから、ちょっとした薩摩ブームになりそうだ。
だからというわけでないが、このところ、薩摩藩についていろいろ調べていて、三月に続いて、今週もまた鹿児島に行ってきた。前回は大隅半島や串木野、苗代川などを回ったが、今回は、戦国時代の末期に忠良、貴久、義久、義弘といった逸材を次々に出して宗家を継承した伊作島津家の故地である伊作、加世田(小泉前首相の父親の出身地でもある)、坊津(鑑真和上が上陸した地でもある)、指宿(篤姫の出た今和泉島津家の領地)なども回ってきた。
「薩長土肥が明治維新を成し遂げたのは偶然ではない」、「長州が薩摩と対等の関係になったのは明治中期以降に長州出身の人材が多く活躍したからで、王政復古の段階では圧倒的に薩摩優位だ」といったテーゼは、「江戸300藩 最後の藩主」(光文社新書)以来の私の主張だが、そうしたことを分かりやすい番付表や項目別の成績表の形にした「幕末藩主の通知票〜名君&バカ殿100人・志士100人を完全解析」(別冊宝島・八幡和郎監修)というムックが先週あたりから店頭に並んでいるはずだ。
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細かい項目別の点数を付けるとか、ランキングにするというのは、いささか大胆すぎるのだが、少し遊び心も交えてと言うことで楽しんで頂ければということだ。
大名のなかでの東の横綱は島津重豪(しげひで)である。なぜ、斉彬(なりあきら)でも久光でもなく重豪であるかはムックを読んでもらいたいが、私が重豪に与えた一言コメントは「泰平の信長」である。どこから見ても立派な名君といえば篤姫の養父でもある斉彬だろうが、斉彬は有能だが、ある種の常識人である。それに対して、重豪はまさに天才だ。
この重豪という人がいたことにより、薩摩は幕府が泰平の眠りについていたときに世界の歴史と共に歩むことが出来たのだ。その結果が約一世紀ののちに明治維新という形になったのだと思う。
「島津に暗君なし」という言葉を薩摩の人は誇りにするが、これは世間知らずのバカ殿揃いの江戸時代の殿様たちの世界では珍しいことだった。
参議院選挙以来、バカ殿政治にはさすがに日本人も懲りつつあるようでもあるが、はたして、日本に幕末の島津の殿様たちのような名君は出るのであろうか。
| 島津重豪 (しまづ・しげひで) | 島津家25代当主にして薩摩藩8代藩主。10歳で藩主になり、オランダに強い関心を持ち、歴代のオランダ商館長と交際。シーボルトの『江戸参府紀行』にも登場している。藩校・造士館や演武館を設立して教育の普及に努め、同時に「明時館(天文館)」を設立し、暦学や天文学の研究を行なった。その後、医療技術の養成のために、医学院も設立。武士階級だけでなく、百姓町人などにも教育の機会を与え、鹿児島の文化発展に大いに寄与した。89歳で大往生するまで、呆れるばかりの蘭学への研究心を持ち続け、尊敬と皮肉の意から「蘭癖大名」(らんぺき:いわゆる、西洋かぶれ)の代表として有名。 |
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| 天璋院篤姫 (てんしょういん・あつひめ) | 島津家一門の今和泉領主・島津忠剛の娘であるが、忠剛の従兄である薩摩藩11代藩主・島津斉彬の養女となる。将軍家への輿入れのため江戸藩邸へ入り、右大臣近衛忠煕の養女となった後、江戸幕府13代将軍徳川家定の御台所(正室、継室)になる。家定が急死、子供もいなかった篤姫は以後「天璋院(てんしょういん)」を名乗り、幕府の公武合体政策後も島津家には帰らず大奥に居つづけた。15代将軍・徳川慶喜の大奥改革の際には先に立って慶喜に抵抗を続けたが、慶喜の大政奉還により江戸幕府が消滅し江戸城の無血開城した際には、自らの実家である島津家に嘆願してまで徳川家救済や慶喜の助命に尽力した。あまりに人間味溢れるエピソードの多さととドラマチックな一生から、現在でも大奥を題材にしたドラマや出版物に必ず取り上げられている。 |
余談としての薩摩雑感
- 開聞岳を見たのは20年ぶりだろうか?
伊能忠敬が日本一の景色といっただけのことはある。私は富士山より美しいと思うが。 - 中世に日本三大港のひとつといわれた坊津にはいちど行きたかったが念願かなう。
- 水平視界50キロという素晴らしい見通しの良さ。桜島がこれほどくっきり見えたのもなかったことだ。
- 唐船峡の流し素麺はあいかわらず美味であり雰囲気満点。
- 芋焼酎の品質向上が著しい気がする。本当に昔より美味しい。
- 伊藤知事にもお会いした。全国の知事でもっとも頭が整理された素晴らしい知性の持ち主の一人だろう。
- 地元出版の豊富さに感心した。沖縄と双璧かも。















